中島聡さんの小説「2034未来予測ーAIのいる明日」を読了しました。
中島さんは Microsoftで活躍した伝説のプログラマで、最近はYouTubeでお見かけすることも多いです。テック企業の動向を読む目が鋭く、先見の明があると言われています。
最近、AIによって社会がどう変わるかの本を書かれています。本屋さんで見かけて立ち読みしたところすごく面白くて。読み切れずに立ち去ることができずに購入しました。
小説+解説という構成が秀逸
この本の特徴は最初に小説があるという点です。
AIによって変わった社会、我々の日常の一コマが切り取られて小説になっている。その後に中島さんの解説が入るという流れです。
この流れがとても良かった。技術的なことをバーッと言われるより、それによって普段の日常がどう変わるかというのをお話で見せてくれる方が、何倍もリアリティがあります。
内容は、例えばドローンの登場で戦争がどう変わるのか、とか、AIが全部やってくれて生き甲斐がなくなった社会はどうなるか、など。
仕事がなくなった後の社会
個人的には、このAIによって仕事がなくなった後の社会について書いた章が印象的でした。
ちょっとネタバレすると、メタバースの世界で楽しむ、という方向の描き方になっています。
ただ中島さんも解説で書かれていましたが、わたしも、全員がメタバースで生きがいを見出すということにはならないかなと思います。
もし仕事がなくなったとしても、スポーツなり演劇なり、音楽なり、我々は人とつながりあって、あるいは自分の世界に没頭して楽しみを見出すのではないでしょうか。
人は結構、柔軟なものだと思います。
まとめ
本には、ほかにもスマートグラスが起こす変化などが書かれています。軽めの変化から、だんだんと重めの変化に移行する流れですが、この構成も良かったですね。
AIが変える近未来の社会を垣間見たい方にぜひおすすめです。

