MITライセンスは、実際のところ、どの程度のことが許されるのか。
「自分の商品の中に勝手に使ってよいのか?」
「ライセンス表記も変えてよいのか?」
こんな疑問も浮かびますよね。
海外フォーラムを参考に、MITライセンスの気になるポイント4点を調査しました。
MITライセンスのサービス利用に不安があったら、参考にしてください。
MITライセンス利用時の注意点:許されること・許されないこと4点
まずMITライセンスの基本ルールについて、簡単にお伝えします。
- MITライセンスは商用OKで自由に使える
- 但し著作権が放棄されているわけではない
- 利用においては、著作権・許諾に関する表示を入れる必要がある
著作権・許諾に関する入れ方は、こちらの記事を参考にしてください。
この前提条件があるうえで、4つのケースについて、解説していきます。
① MITライセンスはAll Right Reservedを入れて使える?
修正して利用するのは問題ないけれど、テンプレートのライセンスを勝手に変えてはだめです。
もしそうしたいなら、コードを読んで、そこからアイディアを得て、自分でいちからコードを書くべきでしょう。
*参考サイト:QUORA
② MITライセンスのソフトウェアを商用利用できる?
もちろんできます。
ただし著作権表示と許諾表示は入れる必要があります。
*参考サイト:QUORA
③ Webテンプレートの場合のMITライセンスの表示方法
MITライセンスのWebテーマを使用する場合に、どのようにライセンスを表記したらよいでしょう?
HTMLのヘッダー部分?それともウェブサイトのフッターにコピーライト表記を入れるべき?または追加でページを作るべきでしょうか。
サイト上にライセンスに関することを表記した場所があるなら、そこに入れておきましょう。
もしないなら、おっしゃるとおり、フッタにいれたり、HTMLのコメントにいれたりという方法でもよいでしょう。
*参考サイト:StackExchange
質問④ ソフトウェアをリリースする際のMITライセンスの表示方法
MITライセンスのコードを利用したソフトウェアを公開します。
LICENSE.MITファイルの下部に、MITライセンスに関する文書をいれましたが、これで良いでしょうか?
十分でしょう。MITライセンスは「上記の著作権表示および本許諾表示を、ソフトウェアのすべての複製または重要な部分に記載するものとします。」とあるので。
ソースファイルの中にライセンスに関する文書を入れてあれば、この義務を果たしています。
ただ、ライセンスに関することは、ファイルの下部ではなく、トップに入れたほうが良いですよ。
ライセンス情報は通常ファイルの最初に入れるものですし、そのほうがユーザーにも分かりやすいので。
また、オリジナルプロジェクトにもリンクを入れておくと良いかもしれません。
*参考サイト:StackExchange
実際のライセンスに関する文書はこちら。
MITライセンスは判断が難しいこともあり
なお先ほどの4つ目の質問については、色々なアドバイスがありました。
たとえば「ソフトウェアのすべてのファイルに、ライセンスファイルへのリンクを含んだほうがよい」なんて意見もあります。
わたしは、正直、「そこまで必要?」と感じます。
フォーラム上でも「this answer is not useful(この返事は役立たない)」と評価されていました。
ただやはり、ライセンスの利用方法については、人によって解釈が違う部分はあります。
さいごに
MITライセンスのまとめ
- MITライセンスのツールやテンプレは商用利用も、変更もいろいろOK。
- ただし著作権は放棄していない。勝手に自分のものにするのはタブー。
- 利用時には、著作権と許諾に関する文書を入れること。
MITライセンスはかなり緩いライセンスなので、ほとんどの場合、基本ルールを守っていれば安心して使えます。
ルールを守って、ありがたく使わせていただきましょう♪
「MITライセンスの表示方法をもっと知りたい」と思ったら、下記も参考にしてくださいね。