先日、YouTubeで少しショッキングなタイトルの動画を見つけました。
「Reactjs Wannabe Devs Crying in 2025!!」
(Reactjs志望の開発者は2025年に泣いている!!)
この動画を発信しているのは、起業家であり教育者でもある Stefan Mischook さん。
これまで書籍や教材を執筆してきた方ですが、今回の動画はとくに エンジニア志望の若者に向けたアドバイス になっています。
海外で起きたことは少し遅れて日本にも波及するケースが多いので、今後の動向を考える上で役立つように思います。わたしの意見もまじえて、動画ご紹介しますね。
ジュニアエンジニアに仕事がない現実
コロナ後から、エンジニアのレイオフ(解雇)のニュースが報じられています。
理由としては、他の記事でも取り上げましたが、生成AIだけではなく、海外への外注や税制の変更などが挙げられます。
特にアメリカでは、ジュニアエンジニアの仕事がなくなっており、この状況が深刻とのこと。
一方、「シニアエンジニア」の仕事には、そこまでの影響はないそう。
理由としては、生成AIを使えばシニアエンジニアの生産性が大いにあがるため、これまでジュニアに任せていた単純作業が不要になっているという事情があります。
動画では、「Traditional Entry Level Job (伝統的なエントリーレベルの仕事)」が生成AIに置き換わっていると解説されていました。
シニアエンジニア × 生成AI = 劇的効率化
では生成AIで、どれぐらい仕事が効率化するのか?
Stephanさんによると、1~2時間かかっていたのが10分で終わるぐらいだと。
わたし自身も最近は生成AIを使って作業を効率化しています。単純に画面を作ったり、CRUD機能を搭載するだけなら、かなりラクになったと感じるので、この感覚は誇張ではないと思います。
もちろん作業によって時間がかかるものも発生しますが、これは難易度が高いものが多い。つまり単純作業ほど生成AIの恩恵が大きいといえます。
なぜReact志望者がつらい思いをするのか?
こういった事情は分かりますが、では、なぜタイトルでReact.jsが名指しされているのでしょうか。
動画によると、多くのReact志望者が「5、6、7年前に人気だったもの」に囚われているとのこと。当時は、浅い知識であっても仕事があったのかもしれません。
ですが、Reactを効果的に使用するためには、JavaScript、HTML、CSSといったウェブの基礎だけでなく、クライアントとサーバーの概念、データベースの基礎を理解している必要があります。
これから稼ぎ続けるために必要なこと
こういった動向の中で、今後稼ぎ続けるためにはどうすればいいか。
Stephanさんは、こんな風に言っています。
「これまで斧を使って木を切っていたが、これからはチェーンソーを使う時代。だから、チェーンソーを使えばいい。」
つまり、生成AIという新しいツールをどんどん使え、というわけです。以下のような分野が例として挙げられていました。
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Agentic Development(エージェント的開発)
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Custom GPTs(カスタムGPTの活用)
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Advanced Chatbot Development(高度なチャットボット開発)
Reactを学んできたスキルがあるなら、これらを組み合わせて次のステップへ進むことができる。そういう前向きな提案です。
日本のエンジニアにとっての意味
海外で起こったことは日本でも時間差で起こることが多いですよね。なので、動画を通じて得られた下記のアドバイスは、日本のエンジニアにも役立つと感じました。
- 流行に飛びつかず、基礎となる技術をしっかり身に着ける。
- 今なら生成AIをしっかりと活用する。
わたし自身、最近は生成AIをかなり活用しています。ただ、生成AIでラクになった分、新たに学ぶことが増えてきたなという感じもします。
結局のところ、
「基礎力をつける、そして、学び続ける!」。
これこそが最強の稼ぐ力だと思っています^^
なお、わたしのほうでは、サーバーサイド側である PHPフレームワーク「Laravel」 の基礎力をつける学習サイトを運営しています。LaravelはReactやフロントエンドとの連携にも強く、バックエンドの理解を深めたい方にもおすすめです。ご興味あれば、こちらご覧ください。
また、生成AIを取り入れた Laravel研修 なども実施しています。
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