
会社でどのAIを導入したらいいんだろう
こんなふうに悩むことありませんか?
何がどう違うのかイマイチわからないし、AIの進化が激しすぎて、「一番良い」ものが変わってしまう。予算をとっても、来年にはすたれてしまうかもしれない懸念もでてくる。
難しい状況ですが、私の経験に基づき、失敗しないAI選びに必要な情報をまとめました。

悩んでいたら、参考にしてくださいね。
4大生成AI比較:ChatGPT Claude Gemini Copilot
まず候補にあがりやすい4個の生成AIの比較表はこちら。
| ChatGPT | Claude | Gemini | Copilot | |
|---|---|---|---|---|
| 会社 | OpenAI | Anthropic | Microsoft | |
| URL | chatgpt.com | claude.ai | gemini.google.com | Microsoft 365 Copilot |
| 特徴 | 生成AIブームの火付け役。 | Claude Codeで一気に広がる。 | Google Workspaceに入ってくる | Microsoft365とセットで使える |
| 性能(独断) | ★★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
報道では、2026年4〜6月期の売上はAnthropicが116億ドル、OpenAIが67億ドルです(出典)。

なぜAnthropicが強いのか、ですが、ユーザー層の違いかと推測されます。
ユーザー数ではChatGPTのほうが勝っていると思いますが、個人の無料ユーザーが多い。一方Claudeは、法人や有料ユーザーが多いと考えられます。
実際、Anthropicは収益の8割を企業との取引から得ていると報じられています。(出典)
性能について
ChatGPTとClaudeは最高位を争う性能です。そのため、★★★(星3個)としました。
一方Microsoft Copilotは、単独でそこまでではない。Copilot内でもChatGPTやClaudeのモデルを使えますが、一番性能の良いモデルは除外されていることが多いため、★★(星2個)としました。
Geminiは長らく低迷しておりましたが、最近躍進中です。ですが、まだ広範囲では高品質モデルを利用できないので、★★(星2個)としました。

個人的には、この先、Geminiが伸びてきそうな気がしますね。
データは日本国内における?学習設定は?
会社で使うなら、いちばん気になるところです。学習に使わない設定は、どのAIも可能。データを国内におけるかどうかでは、違いがあります。
| 学習に使わない設定 | データを日本国内に置けるか* | |
|---|---|---|
| ChatGPT | 可能 | △ |
| Claude | 可能 | △ |
| Gemini | 可能 | △ |
| Copilot | 可能 | 〇 |
*こちらはデータ保存の話となり、データの処理は国外になる場合があります。
現時点での情報としては、
- ChatGPTはEnterprise・Edu・APIでは、条件付きで対応可能(出典)
- ClaudeはAWS Bedrock経由なら可能(出典)
- Geminiは、Gemini Enterpriseの場合、条件次第で可能(モデルにより異なる)(出典)
3個とも条件付きで可能です。そういった中でCopilot有利ですが、このあたりはまた変わる可能性があります。
日本での採用企業(業種別)と傾向
ニュース記事などの情報をもとにまとめました。
Microsoft Officeを多用する企業はCopilot、全社員一斉配布はChatGPT、開発やシステムに強い会社はClaudeといった傾向が見て取れます。

ただ、一つの会社で実は複数使っていることもあると思いますし、ニュースの時点から変わっていることもありうると思います。目安としてご覧ください。
| 多い分野 | 採用企業* | |
|---|---|---|
| ChatGPT | ネット・IT、製造、金融 | MIXI、楽天グループ、トヨタコネクティッド、ダイキン工業、MUFG、ソフトバンクグループ、大日本印刷 |
| Claude | 大手IT・SIer、金融 | 日立、NEC、NRI、SBIホールディングス、三井住友FGなど金融8社、楽天・みずほ・メルカリ |
| Gemini | 中小企業、Google Workspace利用企業 | 公表事例は少ない |
| Copilot | 建設、商社、製造 | 大手ゼネコン(16社中13社)、住友商事 |
*公表されている情報・報道に基づきます。
悩んだ時の選び方
迷ったら、性能より先に「社内で何を使っているか」と「データの条件」で決めるのが早いです。

ざっくりいうと、Microsoft系の中で事務作業で使うなら、Copilotが便利です。
社内ツールを作ったり色々したい場合は、ChatGPまたはClaudeがおすすめ。Claude Codeなどエージェント機能を使うことで、できることも広がります。
ChatGPTとClaudeはどっちがいい?
この2つのどちらがいいか、は好みもあるかと思います。私の経験をもとにお伝えすると、私のお勧めは、開発を含めた業務でがっつり使うならClaudeです。理由は次のとおりです。
- 文章力が高い。文章作成や翻訳などに便利
- 設計力が高い。ツール開発時の設計に使える
ただ実際のコードを組むときやレビューでは、ChatGPTも同じぐらい良いと思います。
またChatGPTはClaudeと異なり画像作成も可能ですし、会話機能が高い。絵を描かせたり、英会話練習したり、幅広く使えるのはChatGPTだと思います。
用途に応じて使い分ける手もあります。

なお、両者は現在競い合っている状況で、性能的には、どちらかが勝っていても、来月には分かりません。そのため、その時のベンチマーク性能だけで選ぶのは、あまりおすすめしません。
まとめ
4大生成AIについてお伝えしましたが、いかがでしょうか?
最後にまとめると、
- Microsoft系の中で事務作業で使うなら、Copilot
- 色々やりたいなら、エージェント機能も使えるClaudeまたはChatGPT
なお後者の場合、各種設定やセキュリティ知識も必要になり、難易度が上がります。
そのため、今後は、一部の人や部署がClaudeやChatGPTのエージェント機能まで使いこなし、ほかの社員は日常業務を中心にAIを活用するといった形が増えるかもしれません。
その場合、全社的な事務作業用と技術系部署用で、導入するAIを分けるのも有効だと思います。
おせっかいアドバイス
最後に私のおせっかいな個人的アドバイスです。
私は今はエンジニアですが、以前は海外のクラウドツールの日本窓口職をしておりました。日本企業はとにかく導入に時間がかかるし、変えるのも時間がかかります。
一方、ベンチャーや外資は、導入も速く、変更も速い。
どちらも良い点・悪い点はあると思いますが、ただ、生成AI時代は「速さ」に利があります。
ここからまた、Geminiも追い上げてくるかもしれません。色々と事件があるかもしれません。
そのため、何かあった時に柔軟に切り替えられるようにしておくと、この変革の波に乗り遅れずにすみます。
