最近Laravel側でいちおしの環境構築方法【php.new】を使ってみました。
結論からいうと、ものすごく手軽です。カップラーメンと同様3分どころか、1分とかからないかもしれません^^
インストール方法のあとに、メリット・デメリットをまとめたので、気になる方は最後まで読んでくださいね。
なお、公式サイトも併せて参考にしてください。
Laravelの公式サイトはこちら。
php.newを使ってLaravelの環境構築をしてみました【Windows】
まずはWindowsの方法をお伝えし、次にMac版をご紹介します。最後に、メリット・デメリットについて書いていきますね。
php.newのインストール
公式サイトに書かれているとおり、Windowsの場合は、管理者としてWindows PowerShellを起動し、下記コマンドを実行します。
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Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; [System.Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [System.Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol -bor 3072; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://php.new/install/windows')) |
無事インストールが終了すると、次のような画面となります。
Laravelプロジェクトの作成
次にLaravelのプロジェクトを作成します。今回は「sample」というプロジェクト名にしました。
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composer create-project --prefer-dist laravel/laravel sample |
なお、お好みでディレクトリを移動して、プロジェクトを作成してください。
わたしはDocumentsの中にlaravelディレクトリを作り、そこで上記コマンドを実行しました。移動するには「cd」コマンドを使います。コマンド入力に慣れていない方は、下記記事もご覧ください。
ブラウザに表示
以上でLaravelプロジェクト作成できました。あまりにあっさりですが^^;
プロジェクトの中に移動します。
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cd sample |
サーバーを立ち上げて、プロジェクトをブラウザに表示します。URLはhttp://127.0.0.1:8000をいれます。
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php artisan serve |
エラーが起こった場合
わたしの場合は、上記コマンド実行後、エラーになりました。
調べてみると、php.iniに問題があるのではないかということでした。
php.ini
の variables_order
設定が "EGPCS"
だと、システムの環境変数が先に読み込まれて Laravel の .env
ファイルの設定が上書きされ、エラーが発生するようです。そこでこの部分を”GPCS”` に変更し、.envの内容が読み込まれるようにしました。
手順は次のとおりです。まずは下記コマンドでphp.iniファイルの場所を確認しました。
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php --ini |
コマンド実行後の画面はこちら。
パスの場所にあるphp.iniファイルを開き、variables_order = “EGPCS”をvariables_order = “GPCS”と編集をしました。
再度 php artisan serveコマンドを実行し、ブラウザでhttp://127.0.0.1:8000を開きます。Laravelトップ画面が表示されます。
php.newを使ってLaravelの環境構築をしてみました【Mac】
ここからはMacでの方法についてご紹介します。
php.newのインストール
ターミナルで下記コマンドを実行します。
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/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://php.new/install/mac)" |
Laravelプロジェクトの作成
次にLaravelのプロジェクトを作成します。今回は「sample」というプロジェクト名にしました。お好みでディレクトリを移動して、プロジェクトを作成してください。
1 |
composer create-project --prefer-dist laravel/laravel sample |
ブラウザに表示
プロジェクトの中に移動します。
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cd sample |
サーバーを立ち上げて、プロジェクトをブラウザに表示します。URLはhttp://127.0.0.1:8000をいれると、Laravelトップページが表示されます。
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php artisan serve |
パスの保存
このままですとPHPのパスが一時的な環境変数として設定されているため、新しいターミナルを開くと、その設定が失われてしまいます。
この問題を解決するには、PHPのパスを設定する必要があります。
zshの場合は、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行して.zshrcファイルを編集します。
1 |
nano ~/.zshrc |
ファイルの最後に以下の行を追加します。userの部分は、ユーザー名に変えてください。
1 |
export PATH="/Users/user/.config/herd-lite/bin:$PATH" |
変更を保存した後、エディタを終了します。
以下のコマンドを実行して、変更を反映させます。
1 |
source ~/.zshrc |
php.newによる環境構築のメリット・デメリット
以上がphp.newによる環境構築の方法です。現段階で感じたメリットとデメリットについて、まとめていきます。
php.newによる環境構築のメリット
ラクで速い!
あ、一言で終わっちゃいましたが、これにつきます^^
最初のコマンド実行するだけなので1分とかかりません。
php.newによる環境構築のデメリット
デメリットというか、注意したほうが良い点を挙げてみました。次のとおりです。
データベースの問題
デフォルトではSQLiteが使えますが、MySQLなど別のDBを使いたいときは、別途インストールが必要です。
MySQLを使うなら、XAMPPやLaravel Sailを使うほうがよい気がします。本番環境でMySQLを使うのであればMySQLで開発したほうが整合性も取れますし。
ちなみに、デフォルトではブラウザでデータベースを確認することはできません。別途ライブラリのインストールが必要になります。
既に他の環境をしている場合の問題
すでにPCにphpがインストールされていたら、新たにphp.newをいれると、PATHが上書きされたりする可能性があるのでやめたほうが良いかもしれません。
Windowsの場合、php-newでインストールされるディレクトリは HOME/.config/herd-lite/bin/なので、phpのコマンドをphp8.4などとリネームすると良いかもしれません(ただ、実際にテストしていません)。
さいごに
php.newは、開発環境で手軽にLaravelをいれたいときには便利かと思います。環境構築って、一番初めに行うことですが難易度が高く、多くの方がつまずく部分でもあります。
そういった状況の中で、「まずは手軽にLaravelを使いたい」という場合には、php.newはとても良い方法だと思いました。
なお本格的なプロジェクトに使うのであれば、Node.jsなどを別途いれる必要がでてきます。また、デメリットに挙げたような点もあるので、そういったことを考えると、Laravel SailやXamppのほうが便利かもしれません。
わたし自身は、Xamppがメインで、時々Laravel Sailを使っています。当面は、この形にしようかと思っています。
ですが!せっかくなので新しい環境も使って慣れていこうとも思っています。今後良い点がもっと見えてくると思うので、何かあれば記事にしていきますね。
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