Laravel9では、PHP8以上が必要です。
Laravel9を使うために、PHPバージョンを上げる必要がある方も、多いかと思います。
エックスサーバーでのPHPのバージョンを上げる方法を解説します。
設定は2か所あります。忘れずに、両方上げておきましょう。
Laravel9はPHP8が必要:エックスサーバーでPHPバージョンを上げる方法
まずは、エックスサーバーにSSHでアクセスしたときのPHPバージョンを上げる方法を説明していきますね。これは php artisan コマンドを打つ時に必要になります。
エックスサーバーにSSHでアクセスしたときのPHPバージョンを上げる方法
①PHPバージョンチェック
まず、現在のPHPバージョンを確認しておきましょう。
下記を実行します。
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php -v |
わたしの場合は、php 7.3.16 でした。
②binディレクトリへ移動
SSHログイン後、binディレクトリに進みます。
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cd bin |
ls コマンドを実行すると、ここにPHPファイルがあることが分かります。
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ls |
現在、このPHPは、/opt/php-7.3.16/bin/php とつながっています。
そのため、わたしの環境では、普通にコマンドを実行すると、php 7.3.16 が使われます。
普段使うphpのバージョンを7.3.16からに変えたいときには、このbin ディレクトリがつながる場所を変えていきます。
そのために、まずは、次のコマンドを入力して、phpファイルの名前 を php.org に変えておきます。
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mv php php.org |
③ シンボリックリンク作成コマンドを実行
次にPHPを、希望のPHPバージョンとつなげていきます。そのために、シンボリックリンクを作成します。
下記のように、シンボリックリンク作成のためのlnコマンドを途中まで入力して、tabキーをおします。
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ln -s /opt/php-8 |
このようにするとシェルの補完機能が働いて、php8.0のうち、利用可能なバージョンがいくつか出てきます。
tabキーを一度押しても候補がでない場合には、何度か押してください。
一覧の中で、使いたいバージョンを指定して、コマンドの続きを入力します。
今回は、8.0というバージョンを指定して、続けて、/bin/php まで入力して最終的には下記のコマンドを実行します。
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ln -s /opt/php-8.0/bin/php |
これで完了。
最後にphp -v を実行して、現在のPHPバージョンが変わっているか確認してください。
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php -v |
ls -la コマンドを打つと、シンボリックリンクと共に、ファイル一覧を確認できます。
エックスサーバーのサーバーパネルの設定も忘れずに
ここまで、エックスサーバーにSSHでアクセスしたときのPHPバージョンを上げる方法を説明しました。
次にエックスサーバーのサーバーパネルでの設定も行っていきましょう。
これは、ブラウザでLaravelで作ったWebアプリにアクセスした時に使われるPHPバージョンの変更となります。
エックスサーバーのサーバーパネルにログイン後、PHPVer.切替 をクリックします。
ご利用のドメインを選択し、PHPのバージョンを変更します。
以上となります。
バージョンアップやLaravel9に関連する記事は他にもあります。お困りのことを解決できるものがないか、見てみてくださいね。