初心者向けに、Laravelプロジェクトをエックスサーバーにデプロイする方法を解説しています。
最終回の今回は、最後に行うべきシンボリックリンクについて。
シンボリックリンクとは、ショートカットのようなもの。
シンボリックとは何か、なぜ必要なのかも含めて、分かりやすく手順を解説していきますね。
これまでの流れは、こちらからご覧ください。
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Laravelを初めてエックスサーバーにデプロイする人のためのシンボリックリンク作成方法
前回は、サブドメインを作成しました。
エックスサーバーでは、サブドメインと表示されるディレクトリの関係は、次のようになっています。
サブドメイン | サブドメインの最初.ドメイン.com |
---|---|
表示されるディレクトリ | /home/アカウント名/ドメイン/public_html/サブドメインの最初 |
たとえば test.addisteria.com というサブドメインの場合、表示されるディレクトリは次のとおり。
- サブドメイン: test.addisteria.com
- 表示されるディレクトリ:/home/アカウント名/addisteria/public_html/test
サブドメインを作成しただけでは、このディレクトリには、デフォルトで作成されるファイルしかありません。
サブドメインをブラウザのURL欄に入れると、こんな画面が表示されます。
これを修正するには、まずデフォルトであるフォルダを削除しましょう。
次に、シンボリックリンクを使ってLaravelのプロジェクトが表示されるようにします。
手順を解説していきますね。
デフォルトで表示されるディレクトリの処理
① まずはGit Bashでエックスサーバーにログインします。
SouceTreeのターミナルを利用してもOKです。
ログインがわからなくなったら、こちらの記事を参考にしてください。
② サブドメインによって表示される下記ディレクトリに移動します。
ログイン直後は、【/home/アカウント名】にいます。
そこから、まず、ドメインディレクトリに移動します。
ドメインが addisteria.comである場合には、次のようにコマンドを入力します。
1 |
cd addisteria.com |
次に、public_htmlに移動します。
1 |
cd public_html |
③ 現在、このフォルダの中にはサブドメイン名のデフォルトフォルダがあるはずです。
このフォルダを削除してしまってもよいのですが、念の為、名前を変えて残しておきます。
今回は、testをtest.org としておきましょう。
次のコマンドを入力します。
1 |
mv test test.org |
これで、サブドメインのURLを表示しても、test.org の内容は反映されなくなりました。
シンボリックリンクの作成
それでは次に、シンボリックリンクを作成します。
シンボリックリンクとは、ショートカットのようなもの。
なぜシンボリックリンクが必要か、少し説明しますね。
まず、下の図をご覧ください。
現在は、サブドメインのURLによって、①の関係のないディレクトリが表示されています。
ですが表示したいのは、②の内容です。
そこで、①と②をつなぐシンボリックリンクを作成します。
これによって、①がブラウザに表示されるときには、自動的に②の内容が反映されるようにします。
なお、Laravelでは、プロジェクト内のpublic/index.phpが最初に表示されることになっています。
そのため、laravel/test/publicにリンクを張ります。
シンボリックリンクを作成するには、今いる場所(cd/ドメイン名/public_html)で、次のルールでコマンドを実行してください。
今回は、下記のようにコマンドを入力します。
1 |
ln -s /home/アカウント名/laravel/test/public test |
これで設定完了です。
その場で ディレクトリの中身を表示するlsコマンドを入力して、testディレクトリが出来ていることを確認してください。
1 |
ls |
その後、サブドメインURLをブラウザに入力し、Laravelのプロジェクトがきちんと表示されるかチェックしてみてくださいね。
さて、全8回にわたってお届けしてきた Laravelプロジェクトをエックスサーバーにデプロイする方法、ようやく終了しました。おつかれさまでした!!
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